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ラブドール映画鑑賞純愛が切ない『ロマンスドール』

Sep 5, 2022

3月24日は「マネキン記念日」である。1928年(昭和3年)のこの日、高島屋呉服店が日本初の「マネキンガール」を誕生させたのが由来だそうだ。そこで今回は、ラブドールの映画を紹介します。

こちらの作品に出てくるマネキンは、ラブドール。そう、男性向けのアダルトグッズだ。高橋一生演じる美大卒のフリーター、哲雄は、何も知らず先輩に紹介された会社に面接に出向く。するとそこは、ラブドール製造会社であった。予想外の展開とはいえ、可も不可もなくといった感じで惰性的にそこで働き始めるのである。哲雄は、ラブドール作りに精魂を注ぐベテラン職人相川(きたろう)との交流を通じて次第にラブドール作りの奥深さに開眼してゆく。そして、胸の型取りモデルとして職場を訪れた蒼井優演じる園子に一目惚れをし、2人はやがて夫婦となるのだが…。

男性のロマンを詰め込んだラブドールは、作中で哲雄の園子への愛の結晶として描かれる。ピュアな2人の純愛がなんとも眩しく切ない作品だ。ラブドールをテーマとした作品を、原作、脚本、監督全て女性映画監督のタナダユキが手掛けているのも興味深い。

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